築３５年の休眠ビルを昨年の１１月、内部解体のうえ、新しいテナント・マンション複合ビルにリノベーションをしました。２LDKマンション　２戸、１RM　３戸、そしてテナント　２戸

竣工時期が賃貸市場繁忙期とずれてしまったこともあり少し時間がかかりましたが、この春、ようやくマンション部分満室御礼です。

あとは１階、２階のテナントスペースです。幹線道路沿いの路面店であり、飲食店の連なる肴町通りも近いことから、「クラブ」「スポーツバー」「居酒屋さん」など、残念ながら夜だけ営業の飲食店様の引き合いが多く、「昼間ご飯食べるところがない！」という地域の皆様からのご要望に答えられません。

「昼間の街中に人が歩いていない・・・・」これがすべてですね。アパレル、物販店、理美容、教室など、こちらの希望職種の方々の商売が成り立ちにくいのが、今の浜松中心市街地の力量だと思います。大きな百貨店誘致に頼るのでは無く、市街地の四隅に集客力のある商業施設、教育施設等を設置し、それを人々が徒歩で周遊するなど思い切ったハードの部分と、「にぎわい協議会」の皆さんが取り組んでいただいている「イベント開催」などのソフトの部分を官民協力しながら街作りをしていかないと、個々の地権者の努力だけでは限界があることを実感しています。

当ビルは築３５年の鉄筋コンクリート造です。躯体部分を活かし、全面改修をかけました。中心市街地再生のモデルケースとなるよう、しっかりと運用していきたいと思います。