県外のお客様から「小規模多機能型居宅介護施設」として建設された築5年の土地建物売却依頼を受けました。日々変わる介護保険の法改正と時代の流れに対応した、新形態の介護施設が運営されていくのですが、「小規模多機能型」の施設は単独では事業性が低く、他の介護施設との連携がなければ存続は難しいと聞いています。

異業種より他業種展開として「介護業界」へ参画する事業者も多いのですが、やはり専門的な知識と経験、何よりも人材がいないと継続していくことは難しいものです。こちらの施設も、人材不足により、やむをえず閉鎖となりました。

専用施設としての特殊な間取りの建築物のため、売買の成立にとても苦労しました。

「賄い付き高齢者様向けの寮」として、再利用されることになりました。

他にも住宅型有料老人ホームの売却相談を受けています。今後もこのようなリストラ案件が出てくることと思います。物件のもつ「強み」をしっかりと理解しながら、思いをこめてつくられた土地建物を大切にしていただけるよう、仲介業者としての役割を果たしていきたいと思います。